思(おもい



俺の名前は春一。
小さい頃に母さんを亡くしてから父さんと二人暮らしだった…。
そんなある日、父さんが海外での異動が決まって、まだ幼かった俺は父さんの最も親しい友人に当たる佳奈の家に居候する事になった。

「初めまして、春一といいます。これからよろしくお願いします」

俺が挨拶した時、照れていたのか佳奈は終始佳奈の母親の後ろから俺を見ていた…。

「ほら佳奈、春一君に挨拶、ほら…」

母親に背中を押されるように、少し恥ずかしそうな表情をしながら俺に挨拶を交わした…

「…初めまして、佳奈です。よろしくお願いします…春一にいちゃん…」

これが俺と佳奈の最初の出会いだった。

それから………







「ほら、佳奈ー、早くしないと遅刻するぞー」
「待ってよー、春にいちゃん…」
「はは、ほら佳奈、早くしないと置いてくぞー」
「ひどーい、春にいちゃん待ってよぅ…」

あれから時は流れ、俺と佳奈は高校生になっていた。
お互いに緊張し合っていた関係も打ち解け、佳奈の家族と共に穏やかな日々を過ごしていた…。

そんなある日の夜の事…
佳奈の両親が仕事で何日か家を空ける事になり、家は俺と佳奈の2人きりになった。

「春にいちゃんー、夕飯の準備出来たから一緒に食べようよー」
「うん、分かったよ佳奈…」

俺が台所に向かうと、佳奈が一生懸命作ってくれた料理がテーブルに並んでいた。

「春にいちゃん…どう?私が作った料理は…味は大丈夫だった??」
「あ、うん、とってもおいしいよ」
「ホント?よかった…」

母親から一生懸命教わった料理が上手くいって佳奈はどこか嬉しそうな表情だった…。
ただ、俺の気持ちは早く夕飯を食べてその場を立ち去りたかった…

そうじゃないと、俺は…

「ねぇ春にいちゃん…」
「え?何?佳奈、どうしたの?」
「ううん、何でも…ただ、何となく春にいちゃんがボー…っとしてたから」
「…そんな訳ないだろ?ほら、早く食べないと佳奈が作ってくれた夕飯が冷めちゃうぞ」
「もう…そんなに慌てて食べなくても冷めないよ、春にいちゃん」

俺はその場を誤魔化すように夕飯を食べ終えた…
佳奈が夕飯の後片付けをしてる間、俺は自分の部屋へと戻る事にした。

「春にいちゃん、どこ行くの?
「自分の部屋だよ。これから学校の宿題をやらなくちゃ…」
「うん、わかった…」

俺が台所を立ち去る際、佳奈はどこか淋しそうな表情をしてるように見えた…。

自分の部屋に戻った俺は、何かを忘れるかのように勉強に没頭した…
そうじゃないと俺は…佳奈に…





……………………





「ふぅー…」

勉強を終えて、俺がふと時計を見ると23時を回っていた…。
そろそろ歯を磨いて寝ようと思い、俺は部屋を後にした。

………

歯を磨き終えて、自分の部屋に戻る時に、明日の事を考えていた…
明日は休み…どうしようかな…?
明日は一日、友達と外で遊びに行こうかな…?

佳奈の両親がいない間の時間の過ごし方を色々と考えていた…

…と、自分の部屋へと戻る直前の通路の先の窓を外の景色を眺めていた佳奈を見つけた。

「佳奈…起きてたのか…」
「うん、春にいちゃん…今日はとっても月が綺麗だったから…」

佳奈にそう言われて窓の外の景色を見上げると白く光る月が暗い夜を照らしてくれていた。

「本当だ、今日はこんなに月が綺麗だったなんて…」
「うん…」

俺はさっきまで考えてた事を一旦忘れて佳奈と一緒に月を眺めていた…

「……ねぇ、春にいちゃん」
「え?…何、佳奈…」

…と、急に佳奈に話しかけられ一瞬だけその場の空気が止まった。

「…話があるの、一緒に来て」
「え?え?どうしたんだよ佳奈…」

俺が聞き返す間も無く、佳奈は俺の手を引っ張って早足で歩き始めた…。

………

階段を上り切った先の部屋に入ると、思ってた以上に広く、真ん中の窓にはさっきまで眺めていた月が見えていた。

「佳奈、ここは…」
「ここはお父さんがよく使用してるアトリエなの」

佳奈にそう言われて部屋を見渡すと、佳奈の父親が描いた何点かの絵や机には画材道具が沢山置いてあった。

「へぇ…佳奈の家にこんな部屋があったんだ…」

絵を描くのが好きな俺にとっては正に夢のような部屋だった…。

「えへへ、今度お父さんに話してみるね」

佳奈は少し嬉しそうに話してから、真ん中の大きめの窓に背を向けるように立った。

「佳奈…その、話って…」

俺はそう佳奈に尋ねると佳奈はいつもより真剣な眼差しで俺を見つめた…

「その……私の事…」
「え?…佳奈の事…?」

佳奈にそう言われて俺は一瞬心臓が大きく鳴ったような気がした…

「あのね…私の事、春にいちゃんはどう思ってるのかなって…」
「どうって…俺の大切な妹のようにかわいいと思ってるよ」
「ホント?ホントに?」
「あ、ああ……」

佳奈の突然の話に、俺は一瞬焦りそうになった…。

「…春にいちゃん、何だか最近私の事を避けてるような気がしてると思って…」

ギクッ。

佳奈のその鋭い指摘に俺は冷静を失いかけそうになった…

「はは、そんな事無いだろ佳奈。いつも通りだって、気にし過ぎだよ…」
「ホントに?春にいちゃん?」

俺はその場を誤魔化すように佳奈に冷静を装った…
そうでもしないと…俺は…

「それじゃ、最近佳奈と一緒に寝なくなったのは?」

……!?

佳奈の突然の発言に俺は理性を外しそうになった…

「そ、それはほら、あれだよ…いつまでも甘えてちゃダメだからだよ…」

俺はその場を取り繕うように佳奈に答えた。

「それじゃ、最近佳奈と一緒にお風呂に入らなくなったのは?」

……!!?

「そ、それはほら、俺たちも子供じゃないんだからいつまでもそんな事をしてちゃダメだからだよ」

佳奈のその思いもしない発言に俺の理性は完全に外れる寸前だった…
これ以上、ここにいたら…

「ほら、佳奈、明日も早いんだしもう寝なくちゃ…」

俺は何とかその場を逃げるように立ち去…

「春にいちゃん……」

佳奈はそう言ってからスカートを持ち上げ……

「…………………」

振り返って見ると、俺は言葉を失った…
佳奈は服の下には何も着けていなかった…
佳奈の大きく育ちかけた小さく可愛い胸、そして女の子の恥ずかしい部分が露になっていた…。

「春にいちゃん、私…春にいちゃんが家に来た時から…ずっと……」
「え………」

もじもじしながら佳奈は俺に話を続けた…

「いつかちゃんと言いたいって思って…だから…春にいちゃんのホントの気持ちが聞きたいって思って…」
「佳奈……」

佳奈のその行動に俺の理性は限界寸前だった…
それ以上、そんな目で見つめられたら……

「私って魅力無いの?…やっぱり春にいちゃんは大きい胸の方が……」

佳奈のその言葉を聞いた瞬間、俺の理性は完全に崩壊した…
俺は無意識に佳奈を抱きしめていた。

「わっ…」
「ごめん佳奈、俺も本当は佳奈の事好きだったんだ…ただ、こうなってしまうのが怖くて…」
「えへっ…嬉しい…春にいちゃん…」

佳奈はとっても嬉しそうに腕を俺の背中に回した。





……………………・。





「佳奈、もっとよく見せてもらってもいいかな?」

俺はそう言うと、佳奈は恥ずかしそうにスカートを持ち上げた。





佳奈のかわいい胸が俺の目の前に姿を現した。
そして改めて見る佳奈の恥ずかしい部分も…とっても…。

「胸…触ってもいいかな?…佳奈…」

俺がそう言うと、佳奈は恥ずかしそうに小さく頷いた。

「これが、佳奈の胸…」
「あっ…春にいちゃん…」

初めて触れる大好きな人の胸の感触…
とっても柔らかくて…

「あっ、待って春にいちゃん…洋服、しわになっちゃうから…」

俺と佳奈は互いに服を脱ぎ始めた…
恥ずかしそうに背中を向けながら………。





………………………。





「春にいちゃん…………」

俺と佳奈は互いに裸になった。
窓から入ってくる月の光が佳奈を綺麗に映していた…。





………………………。







「それじゃ、始めるよ…佳奈」
「うん…いいよ、春にいちゃん…」

佳奈を仰向けの状態でベッドに寝かせた。
佳奈は恥ずかしそうに、片手を口で抑えていた。

「んっ………」
「んんっ………」

互いの気持ちを知ってからの初めてのキス…
どこか温かくて少しだけ甘酸っぱい感じがした…。

「もう一度、佳奈の胸を確かめさせてもらうよ…」
「あっ…んんっ…」

俺がそっと胸をさすると、佳奈は小さく色っぽい声を出した。

「佳奈大丈夫?痛くない?」
「ううん、平気…続けて・・いいよ…」

俺は少しだけ強めに佳奈の胸を揉み始めた…

「あっ…春にいちゃんの手が…」

佳奈は恥ずかしそうに眼を細めながらも、俺に身を委ねていた…。

「佳奈の胸、とっても柔らかくて気持ちいいよ…」
「あっ…春にいちゃん…そんな事言っちゃ…」

互いに初めての事で、どうしていいか分からなかったけど…
気持ちに身を任せて優しく佳奈の肌に触れていた。

「とってもかわいいよ…佳奈の胸…」
「あっ…春にいちゃん…そんなとこ舐めちゃ…」

佳奈は恥ずかしさのあまり、顔を背けてしまった…
そんな仕草もとってもかわいいと俺は思った…。

「佳奈のここも…とってもかわいくて綺麗だよ…」

俺は佳奈の一番恥ずかしい部分に顔を近付けて確かめた。

「あっ…春にいちゃん…そこは……」

佳奈は恥ずかしくなって、再び片手を口で抑えていた…。

「俺の大好きな佳奈の………」

俺はそう言ってから、佳奈の恥ずかしい部分を指で広げてから舌で舐め始めた。

「あっ!?……春にいちゃん…そんなとこ舐めちゃ…あん……」

俺に恥ずかしい部分を舐められてる間、佳奈は体をビクッとさせながら吐息のような声を漏らしていた…
佳奈の恥ずかしい部分は甘くてとってもいい香りがした…

………………。



「春にいちゃん…私…もう………」

佳奈は涙目になりながら、俺の行為を受け入れていた…
佳奈の恥ずかしい部分は、もう大分ビジョビジョになっていた……

そうだよなぁ…いつまでもこればっかりやってたらキリがないよなぁ……
俺はそう思い、行為を一旦止めた。
そして、再び佳奈とキスをした……

「んっ……」
「んんっ……」





…………………………。





「佳奈、お尻をこっちに向けて」
「春にいちゃん、これでいいの?」



俺は、佳奈を四つん這いの状態にした。
そして、俺は佳奈の背後に回った。

「そろそろいくよ、佳奈。大丈夫?」
「うん、いいよ春にいちゃん…きて…」

俺は佳奈の表情を確認して、バックから大きくなった俺のモノを佳奈に挿入し始めた…

「んっ……」

初めてで、佳奈は少しだけ苦しそうな声を出していた…

「大丈夫かい佳奈?…痛かったら止めるけど…」

俺は慌ててモノを抜こうとしたが、佳奈はすぐ首を横に振った。

「ううん、大丈夫だよ…お願いだから途中で止めちゃ…いやだよ…」
「分かったよ佳奈、もし無理だったらちゃんと言ってよ佳奈…」

俺がそう言うと、佳奈は涙目で頷いた。

「もう少しで佳奈の中に入るよ…」
「う、うん………」

佳奈は首を後ろに向けながら俺に笑顔を見せた…
そして………
佳奈の一番奥まで俺のモノが入った。




「これで全部入ったよ。佳奈、大丈夫?…痛くない?」
「うん…大丈夫、だよ。…春にいちゃんのが…私の中に入って…嬉しい…」

佳奈は涙目になりながらも笑顔で俺に話した。

「それじゃ、最初はゆっくりいくよ…」
「うん…いいよ…春にいちゃん…」

俺は少しずつ腰を動かしていった…
中のモノが奥に当たる度に、佳奈は色っぽい声を出していた…。





「とっても気持ちがいいよ…春にいちゃん…あんっ…」
「俺も気持ちがいいよ佳奈。佳奈の中、凄く温かくて…」

俺は少しずつ腰の動きを早くしたり、時々強めに突いたりした…
その度に、佳奈はかわいい声で応えてくれた…。

「あっ…春にいちゃんの…大きいのが…いっぱい…擦れて…あ…はんっ」
「佳奈の中も…とっても締め付けてくれて…気持ちがいいよ…」

俺と佳奈は何度も中で重なり続けた…
でも、佳奈の腰の動きが段々と鈍くなってきたようで…

「春にいちゃん…私…もう…何だか…」

佳奈にもう限界が来たようだった…
そろそろ終わりにしたほうがいいかもしれない…そう俺は思った…

「それじゃ、最後に思いっきり奥に突くよ…佳奈」
「うん…いいよ…春にいちゃん…一緒に…」

俺は思いっきり佳奈の一番奥まで突いた…………





…………………………。









「あっ……」

佳奈の中で出して一緒に力が抜けた。
今まで経験した事の無いふわっとした気持ちが俺と佳奈を包んでいた…。

「大好きだよ…春にいちゃん…」
「うん…俺もだよ…佳奈…」





……・…………………。







「んっ………」
「んんっ………」

俺と佳奈は、もう一度一緒になった。
月明かりの優しい光が俺と佳奈を包んでいた…。

「春にいちゃん…このまま……」
「佳奈……」

俺と佳奈の長くて甘い夜が過ぎてゆく………………。





…………………………。





「行ってきますー」
「あっ、待って…春にいちゃんー」
「ほら、待っててやるからちゃんと靴履いてこいよー」
「うん、ありがと春にいちゃん…」

あの夜の経験を経て、俺と佳奈は一気に距離が縮まったような気がした。
例え、クラスの皆に茶化されたとしてもこれからも佳奈と一緒なら笑顔で乗り越えられるような気がしてた…。
だって、誰よりも佳奈の事が好きだから…………。



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