(裏)契約



「……入りなさい」

重々しく扉が開いて、一人の少女が入ってきた。
その少女は少し緊張した表情で部屋の奥の魔術師の男の方まで進んだ。

魔術師らしく、本棚には沢山の本やフラスコなどの研究器具が所狭しと並べられていた…
そして、魔術師の使用している机の上にも沢山の本や研究結果を筆記した用紙が山のように積まれていた…。

「…ここにやって来たという事はどうなるのか覚悟を決めたのだな?」

魔術師の男が少女に訪ねると、少女は小さく頷いた。

「…用件を聞こう。誰を治療するのかね?」

「…私の弟を治したいんです。どのお医者さんに診てもらっても、もう手遅れと告げられて………」

少女は少しだけ悲しげな顔をしながら魔術師の男に話した。

「………用件は分かった。私の後をついてきなさい」

魔術師の男はそっと立ち上がって、少女を奥の扉まで案内した。
中に入るとさっきよりも少し狭い空間で、両脇の棚には沢山の薬のような液体が入った瓶がびっしりと並べられていた………。

「そこのテーブルの椅子に座って待っていなさい…」

魔術師の男はそう言って、棚から一つの液体が入った瓶を取り出し、コップに入れて少女の座ってるテーブルの上に置いた。

「その薬を飲みなさい。それで用件は開始される…」

少女は、少しだけピンク色の色味がかかった透明な液体の入ったコップを恐る恐る手に取った………

「…止めるなら今のうちだぞ。今からなら引き返す事も出来る…。どうするのかね?」

魔術師の男にそう引き止められ、少女は一瞬だけためらった………

「……………………んっ……」

少女は覚悟を決めたように、その液体を一気に喉に流し込んだ。

「…お前の覚悟は分かった。では、準備を始めよう………」

魔術師の男は少女の手を取り、その先の奥の扉に入っていった。
その先の部屋では、人がギリギリ通れるか通れないか位の狭さで横の長テーブルには色々な道具が置いてあった。

「その目の前に置いてある籠に身に付けてる物を全て脱ぎなさい」

魔術師の男にそう促され、少女は後ろを向きながら衣類を脱いだ。

「靴だけは履いていきなさい。この先の通路はとても冷たいから…」

少女は魔術師の男の言う通りに従った。

「では、前準備を始めよう…両手を後ろに組みなさい」

少女は言われた通りにすると、魔術師の男は長テーブルの上に置いてある縄で少女を縛った。



「あっ………」

首元には首輪を装着され、少女は今まで感じた事の無い不安な気持ちになっていた…。

「…これで終了だ」



少女の足元を緩めに縛り、その上から少女にローブを被せた。

「さあ、私の後をついて来なさい…その先で契約を交わそう」

魔術師の男はゆっくりと前を歩き始めた…
少女もその後をついていった…。

………………………

薄暗く長い階段を滑らないようにゆっくりと降りていた…

「あまり急がずにゆっくり降りるんだぞ…その姿では歩き辛いだろうが、契約の為だから我慢するんだぞ」

魔術師の男にそう言われて、少女は黙って頷いた。

長い階段を降り終えて、薄暗くて細い通路が続いていた…
合間合間に設置されてる蝋燭の炎だけが視界を照らしていた………。

やがて、一つの広い部屋に着いた。
部屋の両脇には本や薬等の道具が敷き詰められ、部屋の真ん中には大きな魔方陣、奥の壁には大きな鏡が見えていた。

「鏡にはっきり映るように魔方陣の真ん中に立ちなさい」

少女は全身が鏡に映るように魔方陣の上に立った。
自身の恥ずかしい格好に顔が熱くなってきたしまいそうだった………。

「それでは、契約を開始しよう…」
「んんっ………」

魔術師の男に後ろから胸を揉まれて、少女は体をビクッとさせた。

「中々良い胸をしている。これなら契約も上手くいけるだろう…」
「んんっ…あっ…はんっ…」

少女は体をもぞもぞさせながら、じっと耐えていた…

「ちゃんと気持ちを高めるんだぞ…そうしないと病を治す薬は完成出来なくなるからな…」

魔術師の男は、優しく撫で回すように少女の胸を解していた…
鏡には、契約の為の行為が映し出されていた…
少女は恥ずかしさのあまり、目を閉じてしまいそうになっていた………

「そろそろ、薬の効果が出てくる頃だろう…どれどれ…」

魔術師の男にそう言われ、少女は段々と体全体が熱くなってきたのを感じた。
少しでも触れられるだけで、敏感に感じてしまいそうな程に………



「大分薬が効いてきたようだな…下の口から洪水が溢れているぞ……」

魔術師の男は、少女の秘部に指を入れながら話した。

「あっ…そんな事、言っちゃ………いやぁ…………」

少女は体をビクつかせながら、契約の為の行為に必死に耐えていた………

「乳首も、こんなに固くなって…」

そう言いながら、魔術師の男は少女の乳首をつねった。

「あっ!?」

少女はあまりの刺激に気持ちがどうにかなってしまいそうだった………

「まだ、絶頂に達したら駄目だぞ。もう少し耐えなければ病を治す薬は完成出来なくなる…」
「あっ…でも………」

少女の気持ちはもう限界に達しようとしていた………

「唇を噛んで何とか耐えなさい。もう少しで契約完了出来るから………」
「んっ………」

少女は、少し強めに自らの唇を噛みながら、契約の為の行為に何とか耐えていた…
体をビクッとさせながら

「もう少しだけ頑張るんだぞ…この峠を越えたら楽にしてあげられるからな…」
「んんっ…んっんっ…」

魔術師の男の手の動きが早くなっていった…
秘部の中で指が出たり入ったりする度に、少女はどうにかなってしまいそうだった…

「………よし、もう絶頂に達してもいいぞ。もう、力を抜きなさい」

魔術師の男の指が少女の中の奥の方に当たった………

「あっ!?……あっ……」

少女は段々と力が抜けてしまい、魔術師の男に身を委ねた……………。

………………………………

「……………ん………」

少女が気が付くと、衣類を着用した状態でベッドに眠っていた。
その側には瓶に詰められた薬が置いてあった。

「………気が付いたようだな。契約は成功したよ。その薬を持っていきなさい」

少女は深くお礼をしてその場を後にした。
後日、弟の病が良くなったと少女は改めて魔術師の男にお礼を渡した。









長き間、歴史の闇の奥深くに伝えられたと言われる不治の病を治す為の裏世界の契約…
大分時が経ち、この契約も徐々に廃れていった………





…………が、名も知れぬ村や街等で今でもこの契約が行われてるとの噂らしい………………………。

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