mystic field-only one gleam-
使用ツール…デザエモンプラス(Playstation)
ジャンル…ストーリー(三部作#3…光)
Level…★★★★★☆☆
制作期間…1999`10/31〜2001`2/3(version1)
2001`2/10〜2/16(バランス、修正)、2004`8/13(version2)
作品解説…「paranoia Illusion-The lost dreams-(plus ver.)」「minD floweR-closed heart-」に続く、三部作の最終作で「光」をテーマにしました。
この作品も何といいますか、色々あった時期に制作していましたので「minD〜」程ではないですが、私の内面が出ちゃってます(ぁ;
元々、この作品で終わりにしてもいい!って思ってた位に気合を入れて制作してましたが…
ホントに燃え尽きたのか、この作品が(2012年9月の)現時点で私の最後のプラス作品となりました(ぉ
三部作?…生きてる者として無くして(亡くして)はいけないものをテーマに、それぞれ「夢」「心」「光」と作品ごとに世界設定を決めました。
このそれぞれの主人公はその無くしてはいけないものを一度無くして(無くしかけて)しまった状態から再び立ち向かう為に飛び立つ…。
関連作品…「paranoia Illusion-the lost dreams-(plus ver.)」「minD floweR-closed heart-」
ストーリー…〜人はいくつもの壁に立ち向かい、飛び越えて大きくなってゆく。その先に何が待ってるのかも知らずに…。
たとえ、それが人として生きる為の試練だとしても…。そして、その先が見えなくなった時……〜
………………
「大変だ!人が倒れてる!」
「早く、救急車を…」
いつもは人通りの少ない道路でかなりの人だかりが出来ていた。1人の青年がビルの屋上から飛び降りたからである。
でも、その青年の顔はどこか少し安らかな顔をしてるように見えた…。
…………………………
…あの日の夢…これで何度目だろうか?
あの時の痛みと共に気が付いて、気付かないままで意識を失くす。そんな状態をただ、ただ繰り返していた…。
どれくらいの時間が経ったのかな…?
飛び降りれば全てが終われる…そう思っていた。
生きてゆくのにもう疲れ果て、気が付いたらあのビルの屋上に1人で立っていた…。
ここはどこなんだろう…?
そんな事を考える意味さえも持たない程に長い時間いるような…そんな錯覚さえもあった……
もう…何でもいいよ……
もう…どうだっていいよ……
彼は何もかもを諦めたように再び意識を失った…
……・・・・・・・・・
・・・・・・・・・…………・
…と、側に誰かがいるような気がした。
辺りを見渡してもただ、黒い世界が広がっている…この世界に何かがあるのかどうかさえも…もう分からない…。
そして、人がいる気配さえも…。
今はその気配を側に感じていた。彼は、絡まった糸を手繰り寄せるようにその気配に話しかけてみた。
「あなたは誰ですか…?」
少しして、それに答えるかのように…
(私は、この世界を見守る者…。ようやくあなたに会えました…)
その声はとても透き通っていて、不思議と心が落ち着くような感じだった。
「ここはどこなんですか?…俺は…一体…」
(ここは…使命を終えた魂が一度帰ってくる場所…。あなたは遠い昔に死んだのです…)
その声はどこかもの悲しげに彼に話した。
「そうか…やっぱり死んだんだな、俺は…」
(あなたは人としての使命…果たす事無く、自ら命を絶ちました。そして、あなたは自ら罪を背負ったのです…)
「罪?…自殺したのが…罪なんですか?」
(良い人でも悪い人でも、最後まで人としての使命を終えれば必ずこの場所へ帰り、再び旅立つのです。
たとえ、どんなに人としてひどい事をしたとしても、です…)
「そんな……」
彼女は悲しげな声で再び話し始めた。
(使命を果たす事無く自ら終えた者は、その時の痛みをずっと受け続けるのです…ずっと…)
「はは…そうなんだね…」
彼は全てを諦めるように力無く答えた。
(私は、あなたにもう一度、人としての使命を果たしてほしくて、あなたの側へとやって来ました)
「もう一度…」
その彼女の声に彼は声を濁らせた。
(そうしなければ…あなたは永久に…その苦しみから離れる事は出来ないのですよ…)
「…………」
彼は迷っていた…もう一度、人としての使命を果たす…
それは、あの苦しみをもう一度味わう事になるのだとゆう事を…。
「俺はもう、人間にはもう…」
再び、あんな思いをする位なら…いっそ、このままでも……
(全てが…悲しみや苦しみから出来てる訳ではありません…でも…それを決めるのはあなた…)
そう彼女は彼に伝えると、その場所から消えた。
「あっ…」
彼女はどうして…俺の前に…全てを捨ててしまった…この俺なんかに…
……………・・・・・・・・・。
もう一度…人としての…使命……
…………………。
こんな…俺なんかに………。
……………・・・・・・
(たとえ…どんな人間でも…生まれてきた意味はあるのです…どんなに長くても…短くても…)
…………。
あの人は…もしかしたら…俺の隣にずっと…いたのかもしれない…俺が気が付いていなかっただけで…。
もう一度…人として…生きられるのか…俺は………。
………俺は…………・・・・・・・・・。
そう強く思った時、突然周りが光を包み始めていた…
「(何だ、この光は?…何だか温かくて、とっても優しくて…)」
やがて、影も形も無かったはずの彼は一つの形としてそこに存在した…。
そして、何かに導かれるかのように空の彼方の微かな光へと向かって飛び立っていった…。
(…待っています…あなたが私の所へやってくるのを…)
ステージ紹介…st.1 死の世界 再び人としての使命を果たすため、飛び立つ。
Boss…マスターキー 鍵の形状をしたステージ1ボス。両脇の中キャラを早めに倒そう。
st.2 試練#1[現在] 最初の試練が始まる。最初は現在との戦い…。
Boss…神官 羽に身を包んだステージ2ボス。神殿入口の彫刻からの攻撃に注意しよう。
st.3 試練#2[過去] 2つ目の試練は過去との戦い。
Boss…時計台 時計塔の一部が実体化したステージ3ボス。時計針の回転弾の混合攻撃に注意しよう。
st.4 碧い涙 青い光に包まれた道を抜けると…。
Boss…見守りの花 何かを見守るように咲いた花のステージ4ボス。真ん中のクリスタルの棺に眠っている女性は……。
next…???
曲目リスト…#01(01) only one gleam…[タイトル]
#02(02) a place of die out[ステージ1]
#03(13) only a master key[ステージ1ボス]
#04(09) open your door[ステージクリア]
#05(12) ordeal #1(the present)[ステージ2]
#06(10) a shinto[ステージ2ボス]
#07(07) ordeal #2[ステージ3]
#08(06) clock tower[ステージ3ボス]
#09(08) blue tears[ステージ4]
#10(04) keep one‘s eyes of flower[ステージ4ボス]
#11(03) the future of door…(last ordeal)[ステージ5]
#12(11) the sky prividence of wing[ステージ5ボス]
#13(15) sleeper…you not return?[ゲームオーバー]
#14(14) a place to shining[エンディング]
未使用#01(05) un use1
未使用#02(16) un use2(ordeal #2のアレンジver.)
( )内の数字はデザエモンサウンドツール内の使用トラックナンバー。
動画 *簡易サウンドトラック
動画 *ネタバレあり注意。