paranoia Illusion-The lost dreams-(plus ver.)
使用ツール…デザエモンプラス(Playstation)
ジャンル…ストーリー(三部作#1…夢)
Level…★★★★★☆☆
制作期間…1996`7/25〜9/16(version 1)、
2000`5/?〜6/2、2000`9/?〜11/20(version
2)
2001`2/13(version 3)、2004`8/14(version
4)
作品解説…「Legend from Treasure」と同じ時期に企画、制作を始めた作品になります。
「Legend〜」がコミカル系だったので、もう1作品はストーリー重視にしました。
実は、この作品もコンテストに出したもう一つの作品だったりします…
でも、この作品もラフスケッチをロクに描かずに殆ど画面に直接描いていたので例えるならレ○ブロックが蠢いてるみたいな(ぉ;
…当然、そんなもん予選通過するワケ無く(苦笑
あれから時を経て、テーマに沿った三部作として新たに制作…幾度かの制作期間を費やして何とか完成しました。
この作品のテーマは「夢」で、私の中の失われた夢が見事なまでに具現化されてしまいました(ぉ;;
三部作?…生きてる者として無くして(亡くして)はいけないものをテーマに、それぞれ「夢」「心」「光」と作品ごとに世界設定を決めました。
このそれぞれの主人公はその無くしてはいけないものを一度無くして(無くしかけて)しまった状態から再び立ち向かう為に飛び立つ…。
関連作品…「minD floweR-closed heart-」「mystic field-only one gleam-」「paranoia Illusion-The lost dreams-(Deza2版)」
ストーリー…(Plus ver.)〜人はそれぞれの夢を持ち、そして目的に向かい歩いてゆく。夢を失くした時の恐さも知らずに。
そして、夢を見る事さえも失くしてしまった時…〜
由美(y)「ねぇ?舞ってばー!ちょっと待ってよー!」
舞(m)「由美…とうしたの?そんなに慌てて?」
y「もうすぐ陸上大会でしょう。これから一緒にトレーニングしようかなぁって思ってさ」
m「うん、いいよ。場所はどこにしようか?校庭はもう他の部が使ってるし…」
y「あそこの原っぱがいいよ。そんなに人も通らないし」
m「うん、分かったよ。家に帰って準備してくるね」
y「先に行ってるから。じゃ、またね」
…季節は5月、陸上部に入っていた舞と由美の2人はもうじき始まる全国大会に向けて練習の日々を送っていた。
……………
y「…遅っそいなぁ…舞。何してるのかな…?」
1時間以上待っても舞が中々来ないので、少し心配になった由美は舞の家まで迎えに行く事に…
y「…あれ?何だろう…何か騒がしいなぁ…」
何やら人だかりが出来ていて、人込みをかき分けて進んでみると…
y「…ま…舞!?」
…明らかに車の信号無視だった…。青で歩道を渡ろうとした舞は事故に遭い、救急車で運ばれようとしていた。
y「舞!しっかりして!舞!舞ってばー!」
……………
…それから1か月後、舞は何とか一命を取り留めたが、足の骨が折れてしまい、歩けるかどうか分からない状態であった。
y「…舞、入るよ」
m「…由美。う、うん…」
y「全く…元気無いよ。大丈夫だって、足なんてすぐに治るから。今日もリハビリ付き合うよ」
m「…うん、ありがと…」
…………
y(…いつも横で笑顔をくれてた舞…早く元気になってまたいつものように私に笑顔を見せて…)
由美は心から祈るようにそう願った。
…ところがある日、舞が眠ったままで目覚めなくなり、そして2日が経とうとしていた。
友達や両親の声でさえ起きてはくれなかった…。
…………
…時は同じく、何もないただの闇が広がるだけの世界…舞はいつの間にかこの場所にいた。
m「…ここは?…確か私は病院で寝ていたのに…」
気が付くと、今まで痛かったはずの足の痛みが無くなっていた。
m「足が…歩ける。一体、どうして…?」
?「当然だよ、夢の中だからね…」
突然、上の方から誰かの声が聞こえてきた。
m「誰?誰なの?」
舞が辺りを見回しても誰もいなかった…
?「探しても無駄だよ、ふふ…あなたの頭の中に話しかけてるもの」
m「…あなたは誰なの?」
?「私は夢の世界の番人って所かしら?…ここはあなたの夢の中…」
m「どうして?…私が夢の中に??」
舞は気持ちを抑えながら声の方に向かって話しかけた。
番人(b)「…私の足はもう治らない。この先、生きていても仕方がない…」
m「何で?…私が思ってる事を…」
舞は全てを見透かされてるかのようなその言葉に、戸惑いを隠せなかった…
b「だから言ったでしょ?…私はこの夢の番人だって…あなた自身のね」
m「やめてお願い…あなたは何が望みなの?」
b「ふふ、望みなんて無いわ。ただ、ここにいたければいつまでもいていいのよ…足の痛みだって感じないし」
戸惑ってる舞をよそに、夢の番人は話を続けた…
b「ここにいれば、一生苦しまなくて済むんだよ…そう、一生…」
?「…そんな事は絶対にさせません!」
…と、突然透き通るような声がした。
b「誰だい?私の邪魔をするのは?」
?「…私は夢世界に住む者です。あなたの思い通りにはさせない」
b「へぇー、ただの住人に何が出来るっての?元々はこの子が望んだ事…」
?「この子は絶対に元の世界へ帰します。私の命と引き換えてでも絶対に!」
b「ほほう…やれるものならやってみなさい。私は決して諦めないよ…」
そう言って、夢の番人の気配は消えていった…
?「大丈夫ですか?怪我などはありませんでしたか?」
その優しい声は舞を包み込むように聞こえてきた。
m「あなたは?…私を助けて…?」
?「ごめんなさい、今は名前は言えないの。でもあなたを救う手助けは出来ます」
m「私は、どうしたら…?」
?「信じるのです、強く…足が治る事、友達や家族の笑顔のある場所へ帰るとゆう事を…」
m「…はい」
彼女にそう言われ、願い続けると背中から灰色の羽が生えてきた…
m「何だか、体が軽いよ…」
?「私が案内します。一緒に行きましょう…」
m「はい…」
こうして彼女から羽を授かった舞は、元の世界へ帰る(目覚める)為に、闇の空へと飛び立っていった…。
全ては皆の笑顔の為に…明日の夢の為に……。
b(ふふ…あの子は私のものだよ…絶対に帰さないんだから…)
ステージ紹介…st.1 夢世界入口
Boss…呪われし少女
st.2 暗黒の空の下
Boss…シスターマリア
st.3 沈黙の迷宮
Boss…覚醒されし者
st.4 不眠症の森
Boss…死神
next…???
曲目リスト…#01(05) lost of dreams…[タイトル]
#02(11) a way in dream of world[ステージ1]
#03(10) curse to hands[ステージ1ボス]
#04(01) door to hope[ステージクリア]
#05(08) darkness sky[ステージ2]
#06(12) holy a person to battle[ステージ2ボス]
#07(03) maze of silence[ステージ3]
#08(06) destruction to staircase[ステージ3&4ボス]
#09(09) forest of insomnia[ステージ4]
#10(06) *#08と同曲。
#11(07) time of shrine[ステージ5]
#12(13) disillusuonment to guide a person[ステージ5ボス]
#13(14) no wake up of the world[ゲームオーバー]
#14(15) door to tomorrow[エンディング]
未使用#01(02) 埋葬交奏曲(plus ver.)
未使用#02(04) time of shrine(前奏ver.)
未使用#03(16) orgel #2(plus ver.)
( )内の数字はデザエモンサウンドツール内の使用トラックナンバー。
動画 *簡易サウンドトラック
動画 *ネタバレあり注意。