しばらくして・・・



          君が 僕から 一歩だけ後ろに下がって・・・



          そろそろ・・・行かなくちゃ

          ・・・と 淋しそうに 僕に話した

          君に逢えて良かったよ

          ・・・と 涙目で・・・・・・

                                        

          僕は 君に

          また きっと 逢えるよね

          ・・・と 言うと 君は何も言わずに 首を横に振った・・・



          僕は どうしても逢えないの?

          ・・・と 言うと 君は 僕に笑顔で 泣きながら・・・



          私の事・・・忘れていいよ

          ・・・と 悲しげに・・・僕に話した・・・



          僕は 君に

          それは 出来ないよ

          ・・・と 話すと 君は 泣き笑いの顔で・・・



          だって・・・

          私は もう ここにはいないから

          だから・・・忘れていいよ だって・・・

          私の事 思って苦しんでる君を見るのが辛いから

          ・・・と 泣き笑いの声で 僕に話した



          慌てて 言葉を返そうとした僕に

          君は そっと抱きついて

          口付けを交わした・・・・・・

                                          






          ・・・・・・・・・・・・・・・・・・






          ・・・気が付くと 君はもう目の前にはいなかった・・・

          さっきまで 僕の口に触れた

          君の 優しい感触が まだ残っていた・・・

                                         

          あの時の・・・

          君の 悲しい笑顔が 映し出されていた・・・

          僕の 頭の中で

          いつまでも ずっと・・・・・・



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