時を止めたあの日・・・



          僕達は いつものように待ち合わせをした

          町から 少しだけ離れた場所

          僕達が 見つけた場所

          丘を上に上ると まるで 世界を見渡しているみたいな

          広く 遥か とおく・・・

          ここから眺める景色が 好きだった・・・

                              

          どんなに 嫌な事があっても

          2人で ここから町を眺めるだけで 楽しかった

          あの日も そうだった・・・・・・







          ・・・・・・・・・・・・・・・







          君が そっと 僕の手を握り締めて

          こっちだよと 走り出す



          その瞬間・・・・・・・・・・・・

                              






          ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・







          気が付くと 僕は 空を眺めていた・・・

          何がおきたのか・・・

          頭が フラフラしていて分からなかった・・・

          君が 横で

          額と 首筋から 赤い血を出してる所を見るまでは・・・

          僕は 慌てて君のそばに駆け寄った

          大丈夫?

          ・・・僕は 何度も君に言った

                                        

          君が うん ・・・と首を縦に振った

          ありふれた 笑顔で・・・

          ・・・それが 君の・・・

          最後の笑顔だった・・・・・・







          ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・







          病院のベッドで 君が 眠っている・・・

          僕は 何度も 君の名前を呼んだよ・・・



          でも・・・

          君の目が 開く事は 無かった・・・



          泣いたよ・・・

          男の子のくせに・・・

          みっともない位に・・・・・・



                                      破片#1へ→               もどる。               破片#3へ→