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          目を開けて 顔を上げた

          いつもの夢・・・

          時を止めた あの日から ずっと・・・

          忘れかけた頃に 見られる夢・・・

                                        

          机の引き出しに 眠るように 君を待つ

          小さなカケラ・・・

          変わらない笑顔で 僕を見てる・・・

          でも 分かってるよ・・・

          どんなに思ったって

          君は もう 帰らない事を・・・・・・







          ・・・・・・・・・・・・・・・






          あくる日 僕は

          あの時の丘に 一人立っていた・・・



          大分変わったよ

          君と僕が落ちた あの場所は もう

          しっかりとした 橋が出来ていた

          過去を追うように 僕は先に進んだ

          一欠けらの 願いを持って・・・

                                

          空を見上げながら

          いつも 遊んでいた場所を 目指していた・・・

          辿り着いた そこは・・・

          少しだけ 姿 形を変えて・・・

                                        

          でも 真ん中の大きな木だけは

          変わる事なく 僕を迎えてくれた・・・

          木に寄り添うように 軽く 背中を付けた

          来るはずのない 君の姿を思って・・・



          時間が早いのか

          いつもよりも 人影が無かった・・・

          君が まだ来てない時は いつも決まって 僕は

          この 大きな木の下で 君を待っていた・・・

          変わらない笑顔で

          いつも君は 僕の顔を覗いたね

          遅れてきた事を 忘れさせてくれる程の

          ありふれた 笑顔で・・・

          でも 君は もう ここにはいない・・・



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